いつものティーに、白いゴルフボール。
朝の空気を切り裂く一打の音から、私の一日は始まる。
目標は 250 ヤード。
その数字が、今日の私を前に進ませる。
気づけばクラブを握り、日常の真ん中にゴルフがあった。
そして小学五年生のころから、プロゴルファーを目指すようになった。
私にとってゴルフは、生活の一部というより、
生活そのものだ。
高校の進路を考える時期になったとき、
県内でゴルフ部のある高校という選択肢も出てきた。
でも、正直に言えば、
そこで自分がどこまで伸びるのかは想像できなかった。
私は、ゴルフを「両立」したいのではなく、
ゴルフを「中心」に据えたかった。そのために、
試合や遠征にも柔軟に対応できる環境が必要だった。
並木福山を知ったのは、
中学校でもらった一冊のパンフレットだった。
自宅から通えること、夏と冬の短期集中型のスクーリング、
そして提携校にゴルフ部のある大学があること。
そのすべてが、私の条件にぴたりとはまった。
並木福山の先生たちは、驚くほどやさしい。
勉強でわからないところがあっても
丁寧に教えてくれるし、質問もしやすい。
大事な試合と授業が重なったとしても、
「じゃあ、今期は受講科目を減らしてみようか」と
当たり前のように言ってくれる。そのおかげで、
私は週 7 でゴルフに挑むことができている。
忘れられない一日がある。
スポンサー推薦で、プロと同じ舞台に立てる
「ステップ」と呼ばれる大会に出場した日だ。
ギャラリーから飛んでくる「ナイスパー!」の声に胸が熱くなる。
芝を踏みしめながら、改めて私は強く思った。
——この場所で、ゴルフを続けたい。
こんなふうにゴルフにまっしぐらの私は、
けして心が強いタイプじゃない。
中学の大事な時期に腰のケガでリハビリに明け暮れた。
それが治ったと思ったら、今度は肘にヒビが入った。
一緒にゴルフをしている妹が全国優勝したとき、
悔しさで胸がいっぱいになったことも、正直ある。
それでも、やめるという選択肢はなかった。
クラブを振れない日も、私はパターだけは握っていた。
手のひらに残った固い豆が、その時間を覚えている。
私は、強気に攻めるタイプじゃない。
できるだけ落とさない。
寄せて、乗せて、確実にパーを狙う。
狙って取れたバーディーこそが、いちばん嬉しい。
そういえば最近、ゴルフ仲間の後輩から
「高校って、どうやって決めたらいいんですか?」
と聞かれたのでこう答えた。
「自分が頑張れそうな場所を選べばいい。
その代わり、選んだ場所で頑張ること」
とはいえ、今年はゴルフを優先しすぎた(笑)。
ちょっと学校の単位があやしい。
2 月は大会も少ないので、単位をしっかり取ると決めている。
ゴルフも、勉強も、どちらもスコアは落とせない。
夢というピンに向かって、これからもコツコツと選び続ける。
並木を選んで、変わらずチャレンジする。
これこそ、私の高校生活だ。

